始まりは2020年3月20日から
小物やフェイクスィーツ委託販売していた 当店の元スタッフが布マスク作ってきて
数枚カウンターに置いておいたら
「あった!助かったぁ~ どこにも売ってないの~」って喜ばれ
東京の親戚はもっと困っているって30枚オーダーし送ってあげたいんだとか...
私と近所の方と3人で数枚 作って置いただけでもすぐに売れてしまう~
もう忘れかけていたけれど昨年2月末
北海道緊急事態宣言発令直後より
あの時は マスク マスク マスク
無い! 売ってない!という
マスク不足でお困りの方々がドラックストア前に朝8:30に並ぶとか
並んだのに入荷してなかったとか 医療、介護の現場でも足りなくなりそうだとか
しかも、世界的に足りないって!
もっと 作れる方を募集しよう~
300円では手間代、生地代にもならないけれど 当店は委託料いただかないで作った方に全額お渡ししていました。
そしてSNSや回覧板 新聞などで
ここで布マスク売っていますよという発信と
作り手さんが足りませんという発信を続けていました。
3月末には作り手さん20名くらいで
一日100枚くらい置いてもすぐ売れてしまいました。
4月に入り 小学校の始業式入学式の前に
始業式につけさせる子供用マスクが無いって 買いに来た男の子とご両親。
朝一番にここならあるって聞いてきたのに 大人用の女性用3枚しか残ってなくて
作り手さんたちがいつ搬入に来るかわからなくても昼過ぎまで待っていました。
「仕事してるので今日しかないんです」
「ドラッグストアに並ぶことも 頼める人もいないし 始業式に この子のマスク無いと困るんです。」
やさしいスタッフは 夕方には搬入する予定の作り手さん来るはずなので
そのお母さんの電話番号聞いておきました。
スタッフは5時に上がり
そして なんと
5時過ぎに搬入されたマスクはお子様用がいっぱい
すぐに知らせて すぐに来てくれて
男の子も気に入ったマスクがあって 良かった。
「スタッフがとても心配して なんとかしてあげたいと 電話してあげてねと託してかえったので、、、」
...見ると お母さん涙ぐんでしまった...
「さっきのスタッフさんが親身に話を聞いてくれて
助かりました... あれからいろいろお店めぐって
探しても、探しても どこにも子供用マスク無かったんです。」
このころ 泣いて喜ばれるくらいの困っていた方 たくさん出会いました。
東京や海外に送りたいなど 一度に数十枚買って行かれる方もいて
もっと作る方増やさなきゃ
全国緊急事態宣言が出た ゴールデンウイーク前後には
一日100~200枚売れる勢いで
お店の1階は マスク屋さんになってしまいました。
10代の大学生から80歳の元縫製のプロまで作り手さん60人
クオリティ高い センスのいいマスクが並び
4月~5月 お店には800枚~1000枚は並んでいても
すぐ無くなるくらいの勢い!!
その頃は”全国緊急事態宣言”で店内飲食できず
テイクアウトだけだったので
ちょこっとカフェを知らなかったおじいさんが...
「あんたんとこ マスク屋さんに成る前は 何屋さんだったんだい?」
行列のできるマスク屋さんと
今も 昔もカフェです!!
6月になって
そろそろ不織布マスク出てきていても
まだ高額でした。
NHKから連絡いただき
ほっとニュース北海道で生中継の依頼が来ました。
でたぁ!女優デビュー
その後も落ち着いたかと思えば
7月ごろから
”鬼滅の刃””ブーム
夏はレースのマスクが売れました
マスクは落ち着いても
コロナは落ち着かず。。。
不織布マスクも 布マスクも
今はどこでも手に入るようになりました。
外出自粛で 冬期お客様の来店も減っていますが
この一年 作り手さんたち60名には大変お世話になりました。
マスクが欲しい方に届き喜ばれ楽しんで作っていただきながら
他では500~1000円で売っていた頃
一枚たった300円で協力してくださって感謝しています。
マスク屋さんって思ってる方が居てもいい。
ちょこっとカフェはマスクで儲かってるって思われてたとも聞こえてきたけど
委託料もいただかず、スタッフが忙しく対応してくれて
困っている人のために作り手さんも当店もボランティア
儲かることよりも 誰かのお役に立てて喜ばれ
何十倍も幸せいただきました。
もう少し 数名の作り手さんと続けていきますね
鬼滅の刃 おしゃれに安全に2重マスクも流行りだしていて
今でも100枚前後 並べています。
昨年3月~今年2月まで 何枚売れたんだろうって計算したら
1万枚以上でした~ !! 全部で10,985枚
早くマスクしなくてもいい時代が来ますように...